底面フィルター吐出口の水流を弱めたい
現在、私はメインの60cm水槽では上部フィルター、ベランダのビオトープでは投げ込みスポンジフィルター*1、稚魚水槽を底面フィルターで管理しております。
なんでフィルターを統一しないかって?
初心者ゆえに、「あのフィルターがいい」「このフィルターがいい」と聞くと、すぐに試してみたくなるからです(´∀`*)エヘ
本当はメイン水槽立ち上げ時は外部ろ過も考えたのですが、「メダカに外部ろ過はさすがにやりすぎじゃない?」とか柄にもなく遠慮してしまったがゆえに、いま、でっかい上部フィルターと格闘中であります。*2
稚魚の集まる吐出口
さて、今回は底面フィルターの話です。
稚魚水槽を底面フィルターにしたのは、なるべく水替えを少なくして維持したいという考えのもと、ブルカミアGを底床に使いたかったからです。
ただ、よくよく調べてみると、ブルカミアの能力をちゃんと発揮するためにはポンプ式でなくてはならないらしく、エアリフトで回している我が家は、たぶんブルカミアの能力の10%も発揮できていないでしょう。ゴメンねブルカミア。
でもいろいろ大人の事情がありまして、現時点ではエアリフトで回すしかないのです。
そういうわけで、家にあった水作SSPP-3Sを使用してエアリフトで底面フィルターを稼働させ、稚魚水槽を維持しているのですが…もともとろ過はいらないとまで言われる稚魚には、最弱エアでも水流がちょっと強いようなのです。
ハッと気づくと、吐出口下あたりに集まっている稚魚たち。
これは集まっているというか、水が落ちることによって周りの水が引き寄せられるその流れに稚魚がうっかり流されているだけで、たぶん集まりたくて集まっているわけではないと思われます。
今は針子と稚魚の間位の大きめの子ばかりなので、本気を出せばそこから抜け出すことはできるのですが、これ、針子では抜け出せないのでは…?
吐出口は水の上に出してあり、エアリフトされた水が流れ落ちる程度にしてあります。これ以上弱くしたら本当にブルカミアの中を水が通過しなくなり、ブルカミアの能力を発揮できるできない以前に底面フィルターとして機能できなくなってしまう…💦
吐出口の周りをマツモやアマゾンフロッグピットで固めてみたり、流木を水流を遮るようにしてみたりしましたが、気づくと一番小さい子が引き寄せられています。また、水を受け止めているアマゾンフロッグピットもだんだん瀕死になっています*3💦
これは根本的に何か対策をしなくては…
と思いめぐらせていた時、いいものを入手しました。
その名もバックアップ材
タマゴの隔離スペースを作ろうといろいろ情報を集めていた時、市販のフローティングネットに使われている、水に浮かぶための浮きの役割をしている柔軟性のある発泡スチロール?のヒモ?棒?が欲しいなあと思っていたのです。
↑こんなの。(これは、先日まで使用していたフローティングネットを処分するとき、もったいなくて取り出しておいたものw)
でも名前も分からないし、フローティングネットで使う以外の用途も分からないからどこを探したらいいかもわからないし…と手をこまねいていたのですが、アクアリウムのネット動画をザッピングしていたらサラッと紹介されていました!
バックアップ材というのだそうです!
一応リンクは貼りましたが、普通にホームセンターで売っていると思います。よくわかりませんが壁や床のコーキングをするときに使う補助剤らしいので、ホームセンターの「セメント」や「シリコン」「コーキング」などが置いてある場所に置いてあるようです。*4
径が6mm、10mm、15mm、20mmと並んでいて、10と15を買ってきてみましたが、改めて水槽と並べて見てみると、15mmは存在感が結構強かったです。6mmは店頭で見て細いなと思いましたので、10mm径あたりが使い勝手がよさそうでした。*5
このバックアップ材を入手したことで、吐出量を変えずに水槽内への水流を弱めるものを作ることができたのです!
水流を受け止めるウールのイカダ
アクアリストの味方・鉢底ネットをフィルターのパイプの周りをカバーするような形に切り抜きます。水槽立ち上げ前に作るなら、パイプにぴったりはまるように円形にくりぬいてパイプの上から差し込むほうが美しく仕上がりますが、私はフィルターを稼働させたままくっつける横着をしたので、横から差し込む形になっていますw
この切り抜いた鉢底ネットの裏側の周りを囲むようにバックアップ材を取り付けます。基本的にひっくり返ることはないので、結束バンドやビニールタイで上側に結び目が来るように結べば大丈夫。
裏面はこう。
これをパイプの周囲に取り付けて…
鉢底ネットの上にウールマットを敷けば完成!
上の写真では前側にしかウールがありませんが、濡れると前側だけ重くなって傾いてしまうので、この後、後ろにも敷きました。吐出口側にバックアップ材を増やして浮力をあげとくのもいいかもしれません。
私はフィルターを動かしたまま作業するという不精なことをしたので、上の重さで調整するしかなかったのですがw
上の写真では水流っぽいものが見えていますが、様子を見て大丈夫そうだと思ったので、吐出量をあげてみたからです。設置前よりエア量をちょっと増やしましたが、針子も問題なく漂っています。長さをもう少し増やせば最大エアにしても大丈夫かもしれませんが、あんまり遊泳スペースを侵略してもアレなのでこのくらいでw
底面フィルターでブラックホール
今回は流量を弱めるための施策でしたが、底面フィルターでブラックホールなどのろ材を使いたいときにも使えるかもしれません。
以前、このミニ水槽をメインにしていた時、流木のアクで悩んでいて、何とかしてブラックホールを使えないかといろいろ検索したことがあります。
ブラックホールはアクや濁りを吸着してくれる非常に評判のいい活性炭です。ただ、浮かべておくだけではダメで、水がここを通過するようにしなくてはならないので、底面フィルターとは相性が悪いのですよね。
あきらめ悪く検索をし続けた結果、魚のすくい網にブラックホールを入れ、持ち手をまげて吐出口にひっかけて、落ちてくる水をいったんブラックホールにあてるという魔改造を見つけて、当時はそれを実践していました。そういえばあの時も、これは水流が弱まってちょうどいいわい、と思っていたのですよね。
さすがに大きなサイズのブラックホールは無理ですが、小水槽用のブラックホールミニでしたら、この鉢底ネット船の上に乗るのではないでしょうか。そうすれば落ちてくる水が必ずブラックホールを通過するので、なんかいい具合になりそうな気がします。
そのほか、小さなろ材なら置いとけそうですね!
というわけで、バックアップ材という素材を見つけたことで完成した、稚魚水槽の水流対策でした!